好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

#小説

2017ノーベル文学賞

石黒一雄(62)、違った、Kazuo Ishiguroだ。長崎生まれ、5歳のとき父の仕事で(黒海油田)英国へ。そのまま英国での教育をうけ28で英国国籍へ。日本語はほとんどわからない。 突然のノーベル文学賞受賞に日本人の作家と言われて、誰だ・・・と。Wikipedeaで調べ…

枯草の根

出会うのが遅かった、陳舜臣(ちんしゅんしん)。 たまたま知人から借りた「琉球の風」(3巻)を読んで、陳舜臣って面白い(名前だけは知ってた)と調べたらなんと、まさかまさかの自分の好きなジャンル推理小説三冠受賞作家とは。小さい頃は江戸川乱歩(「怪人二十面…

スーパーマーケット、待機中用のおやつを買っていざ空港へ、と、若者がトントン、「いいですか~?」 ちょっと飲みすぎたのか、朝酔いが残ってそうな若者。「いいですよ~、どうぞ。」 「与那原の東浜(あがりはま)へ」 ガーン、長距離だ~! 作家乙川優三郎の本、18冊完読…

ひぐらしの記

ちょっと休むか。 晴耕雨読(晴れた日は畑で仕事で、雨が降ったらしょうがなく本でも読んで過ごす)とはよく言ったもんだ。明日の沖縄は確実に雨、で農作業は休みの連絡。今も外は激しい雨続き。先日図書券の余りにちょっと足して購入した先月直木賞をとった「…

天下の「芥川賞」?

もともと芥川賞はほとんど読まない。直木賞は、進んで読んでるほうだが・・・最近のには期待はずれも少なくない。ただの「奇をてらう(違ったことをして、注意を引く)」のが多い。 第146回の芥川賞、まるで芸能レポーター。 選考委員の一人、石原都知事は「…

正しい電話

正月の間に間違いなく体重が増えた。そんな人は他大勢いるだろう(笑)。図書券があると、ピッカピカの本を定価で買える。真新しい本というのは、なんだね、すきっ腹でようやく食事にありつけた時のような快感がある。 おっつ、「あなたに似た人(Someone Like…

赤い指

本読み回しサークルから集まっていた本を1冊1冊消化していく。読み終わるまで止められないという本にあたると、これはもう幸福至極だ。日曜・祭日は基本お店を開けることにしているが、今日は鍵掛けて本読みざんまい。 しかし、なんだね東野圭吾や宮部みゆ…

小説「幽霊」

人はなぜ追憶を語るのだろうか。・・・おぼろげな昔に人の心に忍び込み、そっと爪跡を残していった事柄を、人は来る年も来る年も反芻(はんすう)しつづける。・・・わけもなく桑の葉に穴をあけている蚕(かいこ)が、自分の咀嚼(そしゃく)するかすかな音に気づ…

好み

ネクタイだろうが靴だろうが自分の好みで揃えればなんとなく同じ色、デザインになる。本もそうだろう。たまには人に選んでもらうのも新しい発見があるもんだ。 「本回しサークル」様々だ。見よこの最近読んだ本。棚が一杯になってきた。自分で買ってると恐ら…

Starry starry night

スタ~リ スタ~リ ナイト~♪ という出だしで始まる歌だ。ドン・マクリーン(Don McLean) というアメリカの歌手で70年代の頃の歌。おじさん連中は誰でも聞いたことがある。 秋の夜長、時間があれば小説を読みあさっている。なんせ「本回しサークル」の連中…

日月はめぐり

本読み回しサークルから4冊も回ってきた。しかもうち3冊はすぐにでも読みたくなるような本ばかりだ。これで当分は本には困らない。 <吸い込まれそうに美しい紺碧の渦、わけもなく巻き込まれた・・・悲哀も悔恨も鬱屈(うっくつ)さえも、日月はめぐり、いつし…

テンペスト(暴風)

ふぅ~、外はどうなってんだろう。 七夕(たなばた)なのに陽が沈むと同時に雨模様になってきた。暗い中で店前の川の水は満水に近い。川面(かわも)をなにかの紙パックが海の方に向かって静かに流れていく。満潮から潮が引き始めている。この川の上流はくねくね…

月と蟹(カニ)

BOOK-OFFの中古100円文庫本を漁(あさ)るのが趣味の一つ。だから、今流行の作家はあまり知らない。なんせ次から次から出てくるし。どちらかというと直木賞小説が自分の感性に合ってる。ジャンルでいうと「このミステリーが凄い!」「本屋大賞」「日本推理作家…

本屋の片隅の感動

「こんな本を一生に一度書けたら本望だ」とは、私の好きな阿刀田 高(あとうだたかし)の書評だ。「詩情とサスペンスに満ち・・・砂の様に簡潔で無味乾燥な突然のオチ」(三島由紀夫評)。「鳥のように飛び立ちたいと願う自由もあれば、巣ごもって誰からも邪魔され…

芥川賞と直木賞

よく、芥川賞と直木賞の違いを聞かれる場合がある。難しいことはわからんけど、自分ではこうとらえている。芥川賞は「純文学」の新人作家対象、受賞作は「文藝春秋」に掲載される。選考委員は、知ってるとこで、石原慎太郎、宮本輝、村上龍、山田詠美・・・など…

小学校の記憶に、図書館にこもって江戸川乱歩(エドガー・ア・ランポー)の挿入絵入りの小説ばかり読んでいたのがある(怪人二重面相、名探偵明智小五郎、小林少年探偵団とかだったかと思う)。そのせいなのか、大人になっても雑学が好きだがその中でも、いわゆるジャンル…