ひぐらしの記
ちょっと休むか。
晴耕雨読(晴れた日は畑で仕事で、雨が降ったらしょうがなく本でも読んで過ごす)とはよく言ったもんだ。明日の沖縄は確実に雨、で農作業は休みの連絡。今も外は激しい雨続き。先日図書券の余りにちょっと足して購入した先月直木賞をとった「蜩(ひぐらし)ノ記」。なんか久しぶりに本など、のんびり読む。
これが、いい。
<山々に春霞が薄く棚引き・・・昨日まで降り続いた雨のせいか、道から見下ろす谷川の水量が多い。>なんという、まさに今の情景そのものの書き出し。分け入っても分け入っても青い山(山頭火)、をほうふつさせる豊後(大分県)の山奥。
城内の不祥事で山奥に子供たちと妻とともに蟄居、10年後に切腹を命ぜられた武士の生き様。その期限の10年までに残り3年。