好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

日月はめぐり

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本読み回しサークルから4冊も回ってきた。しかもうち3冊はすぐにでも読みたくなるような本ばかりだ。これで当分は本には困らない。
<吸い込まれそうに美しい紺碧の渦、わけもなく巻き込まれた・・・悲哀も悔恨も鬱屈(うっくつ)さえも、日月はめぐり、いつしか流されてゆく>(諸田玲子「日月めぐる」)

しかし、なんだね、こんな文章が逆に残酷に思える。和歌山県那智勝浦町の町長さん、台風12号の猛威に結納を翌日に控えた最愛の娘さん(24)を流され夫人も今なお行方不明という。町役場で災害の対策に追われる。「ここ(役場)では、そういう(私的な)ことは胸にしまって表に出したくない」と、静かな口調で語る。なんとも、胸に詰まる言葉だ。