好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

寝てる子

Let a sleeping dog lie. という。直訳は寝ている犬はそのままにして置けということだが、日本の諺(ことわざ)でいう「寝た子は起こすな」というところか。明日が沖縄の「屈辱の日」なんてことをどれほどの沖縄の人が知ってただろうか?サンフランシスコ講和条約締結の日ということを。敗戦国となった日本がその後7年間米国の「占領下」だったことを。その後「占領下」からやっと主権回復、いわゆる日本が日本に戻った日だ。その見返りに沖縄が継続して「統治下」に置かれ続けたことはあるが、なぜこれが「屈辱の日」なのかわからない。主権回復があって、時間はたったがその20年後に「沖縄復帰」もあったと思うが。
その「屈辱の日」に沖縄も一緒じゃなければ認めないとその当時の日本人の誰が言えただろうか。それに「北方領土」は?復帰すら程遠い北海道の皆さんが「屈辱の日」と大騒ぎしてるだろうか?
 
ゴールデンウイークが始まった。東京にいた時分の行楽地に向かうあの長い長い渋滞を思い出す。いろんなことがあるけど、日本はなんて平和な国だろうと思ってる他国は多いだろう。堂々と「屈辱の日」と大騒ぎできる世の中になったということだ。おかしなことは(日米地位協定の中身など)一つづつ改善していくことは重要だが、被害者意識が強すぎるのは、どこかの隣国とあまり変わらん。沖縄があってこその「主権回復」の第一歩の日として捉(とら)えと訴えてもなかなか理解されないだろう。特にどこかの野党が目くじら立てて大騒ぎしてるが、それすらGHQ(連合国司令部)からやっと許されたからできる、敗戦国という歴史がある日本だ。
 
東京にいる時分、おふくろを東京観光で呼んだことがある。あちこち観せて回ったが、一番印象に残ってる事を数年後に聞かされた。時間がなく夕暮れ時に連れて行った「靖国神社」だった。中まで入る時間がなかったけど、鳥居の前で長々と手を合わせていた光景は今でも覚えている。
ま、いろんな意見がまかり通る世の中になったが、講和から61年後という区切りもなにも意味不明なこの年に式典を行うというのも・・・?「寝てる子を起こしてしまった」ようだ。