好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

舟浮(ふなうき)、西表島

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一昨日書いた、叔父嫁の弟である作家(ペンネーム与並岳生)の小説「舟浮の娘」を読んだ。短い小説だけど、なんか優しい懐かしい小説だ。沖縄に生まれたのに、八重山(やえやま)諸島にはまだ一度も行ったことない(海外や日本国内はあちこち行ったのにね)。周りのみんなからあっちへ行こうこっちへ行こうとの話しはなんどもあるが、次いくなら八重山(やえやま)諸島にしようとずっと思っていた。

その八重山諸島の中の西表(いりおもて)島に「船浮(ふなうき)村落」(小説では「舟浮」)がある。比較的にぎやかな東海岸沿いと違って舟浮は西側のそのまた船でしか渡れない陸の孤島だ。終戦間もない頃のその村の16歳の娘の、ほのかな想いとその若い命の静かな終焉の物語だ。

淡々と書き綴る平易(へいい)な文章が、遠く知られざる孤島のある娘の短い人生そのものに合っている。気になって、インターネットで「舟浮部落」を検索した。小説のキーにもなっている桟橋近くの「コバテイシ(和名;モモタマナ)」の木や(小説では)コウモリのいた旧海軍豪の写真などが。
娘の母が亡くなったコバテイシの前には「碑」がたってる(写真)。・・・んっ、絶世の美女?と役人との恋?小説では白痴の娘だが。まっつ、いいか、なんだか「舟浮」・・・行って見たくなるなぁ。小説とはすっかり変わっているだろうが。