生きる
「人生は短いから」、やりたいことは出来るだけやっといたほうがいい。そんなことはある程度としがいってるおじさんが言うことだろう。
ラクダ(名前シェイラーンというんだ)の砂を蹴(け)る一歩一歩の音までが聞こえてくるよう。灼熱(しゃくねつ)の大地にその蹴(け)った埃(ほこり)が舞い上がり、微風に飛ばされていく。
オアシスのような風景が遠くに見え隠れし、突然目の前にひろがるコバルト色の海岸。今日のダイビングポイントだ。
エジプト、シナイ半島ダハブの町。ラクダもラクダ使いもこの地で生きていく。
「人生は短い」から、精一杯、今いる場所で生きていくんだろうね。