好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

世界うちなんちゅ大会

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空港から、あるお客さんは、「ホテルが取れないんだいよな、えっつ、世界うちなんちゅ大会・・・、イベントがあるんだ・・・変な時に来ちゃったな」
またあるお客は、「へえ~そんなイベントがあるんだ、ま、今回は北部で2日間ゴルフやるだけだから(まきこまれることはないだろう)」

5年おきに開かれてきた「世界うちなんちゅ大会」、今回が第6回になるが、今回はじめて「大きな大会」になってきたなぁという印象を受けた。なんせ世界の30か国近い国から沖縄県系人3世や4世たちが自分のルーツを確認するために沖縄に集まる。その数6000人とも7000人とも。前夜祭のパレードは行進の様々な服装がワールドカップみたいだとも。どこか沖縄の面影を残す顔立ちの人たちがさまざまな言語を話す。
1900年ハワイのサトウキビ栽培に始まりブラジルのコーヒー園開拓、特に戦後(1945年~)は貧困のどん底にあった沖縄の家族を助けるため多くの県人が海を渡った、出稼ぎ移民だ。過酷な労働はもとより、自分たちが生きていくぎりぎりの収入ながらそれでも半分を郷里に送金するのもざらにいたと聞く。

世界を回ると「日本人会」というのはよく聞く。が、世界中に「~県人会」があるのは沖縄くらいじゃないかと思う。もともと琉球王国時代から「貿易大国」であった沖縄、その祖先のDNAが子孫に脈々と受け継がれているのかもしれない。あれから半世紀、今は沖縄には海外から多くの人が働きに来ている。中国、フィリピン、インドネシア、ペルー、ネパール・・・。

「へえ~そんなイベントがあるんだ」、・・・全然知られていない沖縄の歴史の一つ「移民歴史」。