会者定離(えしゃじょうり)
沿岸漁港。釣り船の出港準備であわただしい。
1小節づつ読み終えるたびにクライマックスに近づく。残りページが徐々に薄くなってくる。クラシック・オーケストラが徐々に盛り上がってきてフィナーレが近づいてくる感じだ。もうすぐこの感動が終わるのかと思う一方、結末は早く知りたい。こんな小説(「喜知次(きちじ)」乙川優三郎)にであうと、ほんと至福だ。
「会者定離(えしゃじょうり)」か、(命あるものは必ず死に、)会う者は必ず別れる運命にある。仏教からきてる。おそらく、キリスト教にもイスラム教にも同じ意の言葉はあるだろう。人種が違っても人間の考えることはそう変わらないもんだ。
「同時多発テロ」という言葉をまたパリで聞くとは。<必ず別れる運命にある>というのは否定しないし、そうだと思うが、<別れ方>は、そう単純に一言ではくくれない差がある。
昨夜のリンゴ、半分残した分を鉄分で錆色にならないように塩水で洗って冷蔵保存。美味い!リンゴのほのかな甘みに微妙なしょっぱさが絶妙。真逆の味覚でもこう調和するのになぁ。