好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

季節の果物

イカを食べるのは夏だった、こんなことを言うと今の子たちは「・・・?」かな。一つの果物から季節を感じられなくなったのはいつからだろう。となり町が遠く感じたのはいつの頃までだろう。田舎が都会と変わらなくなり、遠い外国が見知らぬ国でなくなったのは。違いや個性が差別や疎外に取って代わられるようになったのは。見知らぬ人がラインだけでいかにも知人であるかのようになった事が普通になったのは。昔の敵がくっつき、昔の味方が分断しても当たり前の顔で歩けるようになったのは。
平和と叫ぶほど紛争の影が濃くなり、対等と叫ぶほど格差が見え隠れし、成長と破壊が線路の両線であるかのように、包丁が料理にはいい道具だが刃物という凶器にもなるように。
 
イメージ 1今日も暑い陽射し。アスファルト道端の大家さんの鉢植えに水をかけていたら大家さんが戻ってきた。車から果物を取り出して「マンゴー、食べないね~」 えっ、マンゴー!今がまさにシーズン、だが・・・そうか、先日の台風でかろうじて生き残ったマンゴーか。黄緑の表面がもう少しすれば赤桃色に変わっただろう、こころなしか色がくすんでいる。「あと3、4日で収穫だったのになぁ・・・」 これが自然だ。自然は正直だが、なにも人間にとって都合のいいことばかりじゃない。自然には恨みは通じない。
マンゴー、夏の果物だ。