好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

影の恩人

いやぁ~、久しぶりに懐かしいモハメド・アリをみてるようだった。<蝶のように舞い、蜂のように刺す>あのモハメド・アリだ。
井岡が勝って3階級制覇とおもっていたが・・・アムナットか、強いなぁ。うまいなぁ。しかも、34歳・・・。無敗(12戦12勝)だが、KOが5回なんでパンチ力がない?と言われていたが、まさか。
柳のように相手をかわしムチのようなパンチを繰り出す。いわゆる、言葉は悪いが、逃げ上手だ。そりゃ34歳という歳には逆らえない。判定2-1で井岡には勝ったが、最終回は完全にバテてた。
 
イメージ 1気になってちょっと調べた。タイ人?どうみても黒人の血が入ってる風貌だ。生まれた病院で捨てられ養子へ。なんと生まれた時から波乱の幕開けだ。タイ人に見られなくて(やっぱりな-笑)国籍が取れず、学校へも通えず、無教育。若い頃は強盗、窃盗の常習犯。ムエイタイ(キックボクシング)で生計を立てるが、麻薬常習でジムを追い出される。女性を強盗で刑務所入り、その刑務所内で暇つぶしにボクシングを始めた。その後行いの良さとアマチュア国内ボクシング選手権優勝で恩赦で出所。北京オリンピックでベスト8。一昨年(2012年)、32歳になってプロ転向。今年1月前チャンピオンが王座返上したための王座決定戦で34歳にして王座獲得の遅咲きの世界チャンピオンだ。アマチュア時代に一度は負かしている今回の井岡とは初防衛での勝利だ。
 
ふう~、マンガのような人生だ。井岡がサラブレッドなら、アムナットは、また言い方は悪いが、奴隷時代の拳闘士、そんな印象だった。負けない生き方を身につけてきたんだな。誰が彼を変えたんだろう?ムショ時代の刑務官かな。