裏山道
パン・パシフィック、伊達公子、2回戦で敗退したとき、観衆に向かって両手を挙げて「ため息ばっかり!」と叫んだそうだ。ミスした時の観衆の一斉に発する「ため息」に切れて、体のエネルギーが吸い取られていったと。もちろん海外でも会場には「ため息」は流れる。どこが違うんだろう。日本の観衆のため息は「あ~あ、という、ただ落胆したネガティブな」だけのため息、海外のは「んん~っ、とテニスをわかった上での押し殺したようなため息」だそうだ。海外ではそのあと拍手などが自然に起こる。気にすんな、次ポイント取ろうという励ましの拍手だ。
昔、ゴルフでもそんな場面があったなぁ。日本人のギャラリーのあまりのレベルの低さに岡本綾子がグリーン上で泣いたことがある。
むかしむかしのイタリアの名映画「鉄道員」。厳格一徹で組織にそまらず組合ストライキの時も一人スト破りをし機関車を動かす。家族、同僚たちからも孤立し酒に溺れ・・・いろいろあるが、そう、最後はみんな戻ってくる。が時遅し、その時は体が病魔に・・・テーマ曲の物悲しさそのままだ。