好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

戦争の忘れ物

喜多郎の「シルクロード」が流れると、イランの暮れなずむ砂漠を思いだす。ロンドン滞在から日本に帰国する時、突然シルクロードの陸路で帰ろうと思い立った。2ヶ月かけて帰ったけど、その途中イランの広大な砂漠をおんぼろバスで2泊3日かけてパキスタン国境に入った。日が暮れるとバスが突如停車し砂漠のど真ん中で乗客たちが次々と降りあちこちで毛布を広げてメッカの方角に向かって祈りを捧げる・・・こんな風景を呆然と眺めていた。
「天と地」というベトナム戦争題材の映画がある。オリバー・ストーン監督でそのテーマ曲がグラミー賞を受賞した、その音楽をてがけたのが喜多郎だ。
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今日は終戦記念日。くしくもそのオリバー・ストーン監督が沖縄に来ていてちょっとした話題になっている。オリバー・ストーン監督自身もベトナム戦争従軍体験者だ。「プラトーン」など、戦争を通して人間の脆さをリアルに映画化したり、米国政府の陰謀などを暴露するなど人気の監督。沖縄駐留米軍について何を語ってくれるか、沖縄にとってはまさかのオリバー・ストーン監督来沖だ。講演会は予約キップ売り切れだった。
今日も普天間基地近くまでのお客を乗せた。実家にいた頃はなじみの通り道だ。久しぶりに昔道を通った。フェンス越しの普天間基地着陸誘導灯。そのフェンスの中にお墓がそのままいまでも点在している。不思議な光景。