戦争の忘れ物
喜多郎の「シルクロード」が流れると、イランの暮れなずむ砂漠を思いだす。ロンドン滞在から日本に帰国する時、突然シルクロードの陸路で帰ろうと思い立った。2ヶ月かけて帰ったけど、その途中イランの広大な砂漠をおんぼろバスで2泊3日かけてパキスタン国境に入った。日が暮れるとバスが突如停車し砂漠のど真ん中で乗客たちが次々と降りあちこちで毛布を広げてメッカの方角に向かって祈りを捧げる・・・こんな風景を呆然と眺めていた。
「天と地」というベトナム戦争題材の映画がある。オリバー・ストーン監督でそのテーマ曲がグラミー賞を受賞した、その音楽をてがけたのが喜多郎だ。