好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

みくだり半

イメージ 1「三行半(みくだりはん)を叩きつけてやった」、とは離縁状のこと。江戸時代の正式の離婚届けだ。<ゆえあって離縁、今後の妻の復縁ありを認める>短く三行半で書かれた証文のため「三行半(みくだりはん)」とよばれる。婚姻前に三行半を書かせて持っていた妻もいたし、文盲(字のかけない)夫には鎌(かま)とお椀(わん)の絵を描かせた、そのこころは「かまわん」と。
 
駆け込み寺や縁切り寺もそうだね。大使館みたいなものか、一度逃げ込めば司直(しちょく)の手(いまでいう裁判所)で正式に保護された。暴力夫に追いつかれそうになった女が間際で脱いだぞうりを寺の中に放り込んだ・・これでも駆けつけた寺男たちは正式に彼女を保護できた。
ま、離婚だとか縁切りだとか、暴力から逃れるため、ギャンブル狂夫の借金苦から抜け出すためなど実際は死に物狂いだったろうが、なんとなく「みくだり半」という短さには凝縮された爽快さを感じる。
 
イメージ 2しかしね~、昨今は紙切れ1枚の離党届をだし、さっさと人気の党に鞍替えする輩(やから)も。
おいおい、それ、三行半じゃないだろう。