吹き返し

こんな日は読書でも。
｢…落葉松(からまつ)の林の雨は
寂しけどいよいよ静けし
からまつはさびしかりけり
旅ゆくはさびしかりけり…｣
(北原白秋｢落葉松｣)
まり子さんが、おもしろいからと言って持って来た息子尚吾の小学校6年生時の副教材詩集。

台風17号、明け方の久々の台風らしい台風が午前11頃突然、無風に、物音一つしない、いよいよ静けしだ。赤トンボが飛び交ってる…、こりゃ、那覇市は台風の目にはいったな。

居酒屋｢月の魚｣、強おじちゃんから現料理長の首のすげ替えをしたいとの相談をうけた。知人のやってる郊外の隠れ家｢寓話(ぐうWA)｣で話の詳細を聞いた。…昔から信頼に足ると思っていた若い料理人を紹介し、彼に「月の魚」の再生を託す事で話がついた。
こんな話が秘密利に進められてることを、もうすぐ首を切られるひとは知らない。

旅ゆくはさびしかりけり。静けさのあとの台風の吹き返しは、いつでも不気味だ。