好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

種の保存

液体肥料、土のいらない農業革命、TV「夢の扉」和郷園オーナーの木内さんのドキュメント。両親の仕事は?と聞かれて、農業と答えるのが恥ずかしくて言えなかった。原点は人参栽培の母親、身を粉にして働いても働いても豊かにならない農業。その母親は、涙ほどの利益を全て子供の自分のために。
 
イメージ 1農業をやっていて驚くのは、さまざまな農薬の使用。土つくりから成長過程までに使用する種々の肥料はもとより、防害虫剤、防菌剤、そして驚くほどの除草剤。農業とは雑草との格闘かと思うくらいだ。
雑草だって種の保存の権利は与えられている。絶滅危惧種の保存がさかんに叫ばれるこの頃。動物に限らず、自然サイクルを考えると植物(雑草と呼ばれるもの)にもなんらかの役目はあるのか?
 
広い畑でも同種の雑草はそれぞれ密集する場所を陣取る(類は類を呼ぶ)、菊の根元に陣取って取りずらいのも(寄らば大樹の影)、地中深く真っ直ぐに根を張る強情者もいれば、ぱっと切れる雑草は実は地中ひろく根を生き残らせていてすぐに復活する(しっぽ切りのトカゲみたいだ)、なにしろ一つ一つの雑草にも生き延びる知恵が備わっている。ちょっと油断するとまたたく間に雑草村だ。
 
液体肥料による農業工場か。雑草とは無縁と考えるだけで経費(コスト)や労働の大幅な削減は想像できる。が、雑草のない世界、どこか、自然に反してるような・・・感じも。