好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

読解力

 「宿(やど)かせと 刀投(なげ)出す 雪吹(ふぶき)哉(かな)」(蕪村)。なんかこれだけじゃ意味がわからん。続く文言を読んだ。
孤立したような雪国の民家だろう。そこに二本差しの侍が強引に入ってきて一泊させるよう求めてくる。突然踏み込まれた家の人々の、凍りついたような表情と動きが眼に浮かぶ。えいままよ。強盗ではないと刀を投げ出すように転がり込んだ武士。1メートル先も見えないような吹雪の中、行き暮れたところにやっとかすかな灯(あか)りを見つけたような、そんな凄(すさ)まじいばかりの雪の夜の光景。ふ~ん、なるほど。やっぱりプロの読み解きは違うなぁ。ここ何日かの日本海側の豪雪、バスの中でコーヒーを分け飲みする乗客たち、オニギリを凍える車中に差し入れする沿道の人たち、そんな光景を連想する。
 
イメージ 1じゃ~ん、といいながら、沖縄はなんと久々の無風快晴の日曜日。公園グランドでは少年野球の元気な声。店先の鉢植え「エンジェルランプ」にもなんと蕾(つぼみ)が。花ことば「数々の思い出、恩返し、あなたを守る」、鈴なりの小さな花の束が開花しそうだ。2年ぶりによみがえった。
 
スーパーへ行くと、沖縄では大きな行事「十六日祭」のお供え物(旧1月16日=あの世の正月)、そのすぐ後ろには「バレンタイン」のチョコの山。 ・・んんっ、仏教とキリスト教か?読み解けない。イメージ 2