好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

決断できない日本

ちょっと前米国で学生を前に「沖縄はゆすりの名人」と講義をしメディアに取り上げられ米国務省日本部長を更迭された米外交官がいた。ケビン・メア氏(57)。30年日本に勤務、日本人の妻をもらい沖縄総領事も勤めた生粋の日本通だ。更迭されたその翌日3・11東日本大震災が発生した。
 
イメージ 1今、何してるんだろうと思ったら、コンサルタント、相変わらず日本政府を痛烈に批判。本も出版。ところがこの『決断できない日本』がベストセラーになってる。本の販促のため懐かしの沖縄をも訪れている。「反発でもあるかと思ったら、驚き、抗議に集まったのは4人だけ。在沖縄総領事だったときには、いつでも40人はいたのに」と。
震災・原発対応を振り返って「破壊された原発の上空からたった1機のヘリコプターが水を撒いているテレビの画面を、ぞっとした思いで見ていた。これが日本が尽くせる最善の手段なのか?――米政府は駐米日本大使を呼びつけ、何をしているんだ、事態をもっと深刻に捉えるべきだと警告した。この政府では日本に何が起きるか予測はつかない」と。
「私たち米国人がかつて持っていた1980年代の(日本の)イメージは、日本企業で何かもし不祥事が起きたら会長が切腹するんじゃないかと心配するといったものだった。それが自分の犯したミスではなくても、彼は責任を取る、というイメージだ。しかし、今の日本では逆さまになってしまった」(AFP通信)
「今の日本はいったい誰がコントロールしているんだ。責任回避と責任転嫁のはびこる日本」、・・・メディアももう彼を叩けない。