好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

消えた天才騎手

東京の雪、TVで見てるだけで寒そうです。沖縄も雪こそないがここんとこ冷たい雨が降り続く。
こんな記事が。戦後捕虜となってシベリアへ抑留されたかの地の極寒は帰国者の証言やその後の小説・映画化などでよく耳にする。遺骨収集団の持ち帰った情報がもとでDNA鑑定の結果62年ぶりに故郷青森に帰った一人の若者の遺骨がある。前田長吉。
 
イメージ 1青森から上京し20歳のとき見習い騎手となった。先輩騎手に乗り馬がいたためクリフジという牝馬の騎乗をまかされた。3戦目の日本ダービー、25頭立てで出遅れながらも圧勝した。競馬史上最年少のダービー騎手だ。クリフジのあと牝馬でダービーを制したのも、64年後のつい最近2007年のウオッカまでいない。クリフジとともに11戦無敗を成し遂げ引退をみとどけた年に軍に召集され、満洲出兵、捕虜となりシベリア抑留。戦中戦後の混乱で彼に関する資料は、数え切れない抑留死亡者の中の一行、「23歳、捕虜収容所にて病死」という記録ほどにしかない。
 
「消えた天才騎手・前田長吉の奇跡」(島田明宏著)が2011年度JRA賞馬事文化賞に決まった。