そこにある恐怖

ありゃあ完全におかしい、さっきからﾌﾗﾌﾗ左寄ったりﾌｯﾄﾗﾝﾌﾟが点いたり消えたり、第一高速自動車道だというのにさっきから時速60ｷﾛくらいのｽﾋﾟｰﾄﾞでどんどん後に追い越されてる。
たまに雑談をかわす程度の知人で他社ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰから台湾からのﾌｧﾐﾘｰを2台で観光同行を頼まれ、美ら海水族館から一気に南部へ向かう高速道での出来事だ。

いや〜あの時はほんとに眠たかったよ。つぎのSAで停めてほんとに5分でもいいからちょっと寝させてもらおうと思ってね、で、そこまで台湾の欧陽菲菲の歌を大声で歌ってたら彼たちが日本の星影のﾜﾙﾂをみんなで歌い始めて、それでなんとか眠気が飛んでね…。
わかるだろうか、お客を乗っけているにもかかわらず停めて寝させてと頼もうかと思うのはよほどのことじゃないと出来ないよ。
彼のﾌﾟﾗｲﾄﾞを捨てた勇気と彼を歌で励ました台湾ﾌｧﾐﾘｰの機転に拍手👏
事故は起きて始めて気がつくもんだ。