好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

寄る辺ないもの

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会社から電話。土曜日のお客さん覚えてますか?ええ、岡山からのご夫妻ですね。(なんかあったのかな?) 今、電話があって、火曜日にっぽん丸で那覇に戻るけど、ご指名でまた観光をお願いしたいそうです、今度は北部です。なんだ~、よかった~、しかしご指名とは嬉しいね。
にっぽん丸へ時間に待機。今日は、ほぼ1日貸切観光だ。
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「ちゅらうみ水族館」を最低入れてあとはお任せか・・・いいね~、こういうのが一番いい。

イメージ 3ランチは、構えたレストランではなく地元の人が行く店か。なら許田の道の駅だ。うわ~、これなに、これは・・・モズクに海ブドウに、ラフテーに苦菜の島豆腐和えにおからに豆腐ちゃんぷる~にクーブ炒(いり)ち~・・・これは?あ、これ、アバサー(ハリセンボンふぐ)汁です・・・ま、一通り入ってるからおもしろいことはおもしろい。

帰り道はは比謝橋で小休止。比謝川をながめながら、琉球二大女流歌人のひとり、吉屋チルの閑話で時間を過ごす。<うらむ比謝橋や 情け無い人の わが身渡さと思うて 架けて置きやら>
チルが那覇の仲島遊郭に売られたのは8歳の時だから、これはのちに大人の女子になってから思い出して歌ったんだろう・・・。貧しい農家ではどうしようもなかったんだろう、どんな気持ちでこの小さな娘は木の橋を渡ったんだろう。
<寄る辺ないものや 海土の捨て小舟 着く方ど頼む 繋ぎたぼり>
(行先も知らず 浜辺に打ち流された朽ちかけの小舟 誰でもいいから気が付いたら繋ぎ止めてほしい)
時間ぴったりに空港へ送り届けた。気恥しくなるほどなんどもお礼を言われた。お礼するのはこちらの方だ。