好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

繰り返し

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「そば、作ったぞ。食べに来い」 ボールパークからだ。今日は街を流しても超~暇。ちょうどいい、美味いそばを食って気分を変えるか。
「しかし、えらいことになってるなぁ、栃木、茨城の雨。ずっとそのニュースだよ。」

<半兵衛は子供の頃のある夏の日、大雨で川の堤が切れて、それまで見えていた美しい稲穂の海が沈むのを見て茫然としたのを思い出していた。藩の財源はもはや底をついていた。多くの川と用水に恵まれた領内は、低湿な土地が広がるために大雨になると田畑が冠水すると云う事を繰り返した。壊れやすい土台を必死に守ろうとして治水事業に総力を使い果たした結果、守り切れずに転落する道を辿って来たのだった。>
たまたま今読み返してる乙川優三郎の小説「露の玉垣」の一節だ。

東北地方に広がる豊かな田畑は、長い先代の苦難を乗り越えてきた歴史あっての今だ。何年経っても、自然の容赦ない猛威は歴史を思い出させる。
どこだったか、南米だったか、あるふもとの村を一瞬に飲み込んだ火山の大爆発、それでも村人は今でもその火山に畏敬の念と感謝の祈りを続けている。