水汲み

首里陸軍本部に近い南風原(はえばる)陸軍病院から撤退せざるを得なかった病院は南部のあちこちで、本部、第一外科(外科)、第二外科(内科)、第三外科(伝染病)に分かれてであちこちの壕に散らばった。有名な「ひめゆりの塔」はそのうちの第三外科壕跡だ。

今日もだめかなぁ・・・会社に戻るか・・・おっと、手が上った。外国人ｶｯﾌﾟﾙ、「ひめゆり・・」と。ひめゆり通りのどこかと思って聞き直したら、記念館と言う。詳しく聞いたら、なんと、南部の「ひめゆりの塔、資料館」だ！ひぇ～、捨てる神あれば拾う神ありだ。NYからですか、車中、なんで沖縄戦史に興味をもってるのかなど聞きながら、簡単な沖縄戦の余話などしながら、到着～。しかし、嬉しいね～、若い人が沖縄戦に興味を持って来てくれるというのは。

帰社までに少し時間があるな。ついでだ、あのまともな道案内板もない、畑の中の「沖縄陸軍病院本部壕跡」をもう一度訪ねてみるか。

＜水汲みに行きし看護婦死ににけり　患者の水筒四つ持ちしまま＞　ま、詩としては、平凡、だと思うが・・・いいか。これで精いっぱいだろう。