好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

旧陸軍病院壕跡

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「すみませ~ん、見学ですか~?」 うっそうと茂った森の片隅にある第20号壕入り口の説明書きを読んでると、近くの受付カウンターからTシャツの若い女性が身を乗り出して声を掛けてきた。「旧陸軍病院壕跡」だ。あ、すみません、タクシーの観光ガイドをやってるんですけど、近くまで来たことはあるけど中に入ったことがないんで、今日は様子見に。「今は昼食休憩中で・・・見学は午後は1時からですが・・・」 これをきっかけに観光する際の要領を聞いた上に、この受付のお嬢さんからまるで個人ガイドのような説明を雑談のように、だけど丁寧に、聞かせてもらった。

イメージ 2「ありがとね、きっとまた近いうちに必ず来ると思いますよ」とお礼を言って「旧陸軍病院壕跡」を後にした。
ご存じ、師範学校女子部と一高女の女学生たちが引率の先生たちと派遣された、いわゆる「ひめゆり学徒隊」222名の勤務地だ。詳細は省く。自分の拙い文書では説明するのがはばかれる。上↑の小説「島に上る月」(与並岳生著)の抜粋だけを載せる。
今日は5月8日か・・・70年前のちょうど今頃なんだよな、どんどん北方からの負傷兵が壕に入りきらないほど運び込まれてきて、学徒たちの想像を絶する運命が突然始まった。
そうか、むかしこの山の反対側から登ったあの小道は学徒隊が砲弾飛び交う中を食事を運んだ「飯上げの道」だったのか。・・・また、近いうち必ず来る。