遅咲きの結婚

9時か、久し振りに黒い貴婦人｢にっぽん丸｣でも見に行ってみるか。朝9時寄港だったな、博多、奄美大島の経由か、いつもは観光バスがごっそり待機してる客船だからﾀｸｼｰ客は期待しないが、今回はちょっと様子が違うと推理。なんせこれから沖縄本島周遊、南大東と慶良間諸島、西表島と与那国島、石垣島と台湾をまわってから鹿児島、横浜へ帰る。その都度那覇に寄る。都度5回だ。急いで観光ﾊﾞｽで見学する必要はないはずだ。

ん、待機ﾀｸｼｰは数台だ。みんな観光ﾊﾞｽだからと諦めてるな。
来た～。下船と同時にいきなりﾀｸｼｰ待ちの列だ。こりゃ、全然間に合わなくなるぞ。同僚に電話、｢待機ﾀｸｼｰｾﾞﾛ、急いで! あ、自分もこれから乗せるから他の同僚にもそっちから電話して!｣

明るい熟年旅客者3人組み。ご年配ご婦人どうしの会話が。
自分で言うのもなんですけどね、いい娘なんですけどねぇ、早く結婚して欲しいんだけど…あら私この年になったから理由はおもいつくわ、ひとつ慣れた環境がかわるのがいや、二つ先に結婚した夫婦をみてて男をみる目が肥えてくる、三つその頃残ってる男にましなのがいない、ﾊｯﾊｯﾊ…。｢あ、運転手さん、ありがとう、お釣りはいいですから｣と、1100円のところ千円札2枚。
ﾊｯﾊｯ…さて、空港待機に向かうか…昨日のあのあまりに動きの悪かった真相を確かめに行くか。