好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

天女伝説

「はい、お疲れさん。どちらまで?」 空港で乗ってきた女性、「あの~、宜野湾市大山の」と住所の紙を差し出してきた。住所をスマホ地図で検索した。「ああ、わかりました。ここは・・・天女伝説のある公園のすぐ近くですね」、「天女伝説?」
長距離だ。わかりずらい公園裏の細い路地、坂道を探しながら進み、森の奥の小説に出てくるよう庭木に囲まれた小さな民家に無事到着。
 

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うっそうとした森を通りかかった農夫は泉で水浴びしてる天女を見た。「森の川」だ。そっと近寄り、木にかかった羽衣を隠した。困ってる天女に声をかけ「見つかるまで家にいればいい」と連れ帰った。10年の月日が流れた。子供ができていた。物心ついた二人の子供の「たんすの奥にきれいな衣があるよ」という会話がなにげなく耳に入ってきた。天女は羽衣を見つけた。身に着け、「戻ってくれ」と叫ぶ農夫と子供たちの上空を何度も舞いながら、しばらくして天に昇って行った。
その子が後の琉球三山の一つ浦添中山王の察渡(さっと)王だ、という羽衣伝説。
 
ちょっと体がだるい。ここんとこの悪天候続き、風邪がぶり返したらまずいなぁ。この長距離で一応今日の最低の格好はつけてもらったし、・・・天女のプレゼント?今日は無理するなということか・・・わかった、今日は、これで天に帰ろう。NHK組踊「女物狂」(玉城朝薫)もあるし。