好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

2014菊花賞

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生誕日2011年3月11日か。東北地方でとんでもない災害が起こっているという晩に北海道日高の小さな個人牧場ではニュースが気になりながらも子馬の出産にのぞんでいた。生まれてからも腸炎を患い体重もは50キロも落ちた。同期たちが2歳から幾多の戦いをくぐり抜け勝ち上がっていくのに、2歳のデビュー戦はおろか、やっとデビューしたのが同期たちの夢である「日本ダービー(3歳)」の前日のほとんどが興味もしめさない土曜日の未勝利戦。結果は10着。次戦は…9着。日本ダービーを終えた有力馬たちは秋の3冠最後のクラシック「菊花賞」に向け暑い夏を涼しい牧場で鋭気を養う。
その子馬トーホウジャッカルはそうはいかない。暑い名古屋に向かいやっと未勝利戦を勝つ。そのままうだるような暑さの8月9月を小倉へ。条件戦を1着と2着。それでも獲得賞金は「菊花賞」出走条件に足りない。菊花賞トライアルに出走、3着以内に入れば優先出走権が得られる。ラストチャンスだ。結果は3着。身分は条件馬ながら晴れて「菊花賞」へ出場。そして今日「菊」当日、結果、日本ダービー馬など並みいる有力馬をねじり伏せ優勝。タイムが驚異の日本レコード!
父はあの名馬スペシャルウィーク。余談だけど、スペシャルウィークの母は彼を生んだあと難産のため5日後に亡くなった。隔離され、生まれたばかりというスペシャルウィークは母の死を悟ったかのように夜通し泣きつづけていたという。その後は農耕馬に育てられ、その後、希代の名馬になった。その父に歴史あり、その子に歴史あり。
久しぶりの競馬日和。