好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

歴史街道

空港出口赤信号で直行バス(空港~名護行き)の横に並んだ。ん?以心伝心かチラッと運転士を見た。なんだ~、名城だ、互いに手を振る。なんで手を振るかな~?一昨日夜も一緒に飲んだばかりだ。ま、運転士の顔はまた別の顔で凛々しい。
「あれは、なんですか?」 高速艇から乗せたお客さんが声を上げた。「あ、<崇元寺(そうげんじ)>ですよ。」 これで話しは終わるかと思ったがそうではなかった。ツルのからまった琉球石灰岩のいかにも古い石組みが気に入ったのだろう、坂下を通って首里グランドキャッスルに着くまで矢継ぎ早に質問が投げかけられる。こういう時だ、観光ガイド資格を取っていて良かったよ感じるのは。
「昔ね、尚巴志という人が沖縄を三っつにわけて支配していたのを統一したんだけど(三山統一)、これが「琉球王国」の始まりですよ。いつ頃って? 歴史でさ、コロンブスがアメリカ大陸を発見したのを1492(いしくに)年と覚えませんでした? でしょう、三山統一は1429(いしにく)と覚えればいいですよ。日本では織田信長が生まれる約100年前の頃ですよ。時代で言うと足利氏の室町幕府の頃。・・・崇元寺はその尚氏王統の祖先の霊を祀るお寺だったんです。中国からの冊封使 が来た時は港から揚がってここで礼拝を行ってから、それからこの首里に続く道をてくてく行列で進んで行ったと記録が残ってますよ。沖縄戦で消失して残念ながら石組みだけがかろうじて一部残ってるだけだけど、・・・」 これだけの歴史遺産なのに、みんなただ通り過ぎるだけ。
お客さん、名刺をちょうだいと言うからあげたけど・・・観光の依頼くるかな・・・。
 
イメージ 1そうそう、戦前の崇元寺(写真)には紅葉(もみじ)が1本植えられていたと記録がある。秋になると赤く色付いて不思議がられたと・・・。ほんとかなぁ、歴史ってミステリーが残るから歴史だ。
名城~、名護に行くまでただ行くのはもったいないぞ。行く先々、もしガイドなら・・・この内間御殿は・・・この中城城は・・・あの半島の勝連城は・・・なに?FX(為替変動)の方が気になる?・・・で~じ、もったいない(笑)