好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

平和の証

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どんどん気温が上がる。32度~!今シーズン最高気温。朝一からギリシャ戦のイライラも加わり頭も沸騰(ふっとう)。こんな時は、海だ。早めに北岸の高速船待ち。小禄琉球団地へのお客さん。団地といってもコンクリのビル゙群じゃない、戸建の古い家が立ち並ぶ一帯でどこからどこまでが団地なのか今でもはっきりわからない。近くまできたらお客さんに聞く。ほぉ~、旧海軍司令部壕跡公園の北に位置する北ゲートだ。静かな林の陰でしばし頭を冷やす。さて、そろそろ暑い街中へもどるか。
おっつ、携帯だ。夜勤の奥間さんか。「昨夜乗せたお客さんだけど、これから美浜に行きたいと言ってるけど、行ける?」 美浜だ。青い海が頭に広がる。「有難うございます。え~っと、10分でホテルへ迎えに行くと伝えてください」と即答。
初めての沖縄という広島からの若い女性の一人旅。広島はよーこおばちゃんが会計専門学校で学びそれからアメリカへ渡って米国会計士資格を取るまでのスタートの地だ。車中あれこれ話しをしながら国道58号線快調に飛ばす。あっという間に到着。メーターを切ってアメリカンビレッジ周辺をひと流しして周辺の地理を覚えさせ、ソフトクリームを買ってあげ、コインロッカーのあるデパート前で降ろした。奥間さん、ありがとうございました。
ま、海も見たおかげか、帰りはイライラもすっかり消えた。午後も無線に助けられ、暑い一日も順調に終了。
 
明後日6月23日は「慰霊の日」(沖縄の終戦日)がやって来る。あの日も、こんな暑い日だったろうか。人生残り少なくなり、これまでずっと口を閉ざしてきた生き残りの人たちが、ようやく当時の悲喜交々を証言するようになってきた。ギリシャ戦の不甲斐なさに一喜一憂すること自体が平和の証なんだろう。