好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

暗黙のルール

暑い。ふぅ~おれは一体なんのために街を流してるのか、赤信号もやけに長く感じる。よっしゃ、信号に引っかからないでどんだけ走り続けられるかやってみるか。なんて馬鹿なトライをしてると・・・きた~、路地裏で女性の手があがった。しかも、空港!それからツキが巡ってきた。街中まで戻るとホテル前からまた空港へのお客さん。今度は外国人だ。「Which Airline?」、「International please.」
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国際空港ターミナルでお客の精算をしてると一人のタクシー・ドライバーが近寄ってきた。「昼勤?時間あります?前のタクシー乗り場に待機車がいないんでちょっとだけ待機できませんか?あと20分ほどで香港からの機がくるんだけど」、「いいですよ?でも・・・後ろに待機タクシーがいるけどいいんですか?」 こっちは国際ターミナルでの待機の経験がないから願ったり叶ったりだけど。聞くと、後ろのタクシーたちは長距離狙いだそうだ。前のタクシー乗り場に1台も待機車がいないと近距離でも自分たちが乗せなくてはならないからという。
 
イメージ 2ふ~ん、そういう事情か。その聞いてきたドライバーがいわゆるこの場所の「仕切り役」だ。もちろん公共の場でそんなヤクザもどきの「縄張り」などあっちゃいけない。しかし、彼らは何時間もその場所に待機し、到着ゲートから出てきた外国人客に丁寧に(カタコトの英語で)行き先を訪ね、近距離・長距離別に乗り込むタクシーまで案内している。そう、いわばタクシー誘導サービス係の役目をしているといってもいい。
その「仕切り役」のドライバー、「時には7時間待って空振りというのもあるんですよ。『1組の客で1日分の売上を上げられていいねぇ~』という人もいるけど、そんな楽してる訳じゃないんですよ」と。
なるほど、国際ターミナル待機、こんな暗黙のルールになってたのか。思いもよらぬタイミングで初待機・・・いい勉強になった。