好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

魔の巣

最悪~、いつもと特になにかが変わってる訳でもないが、さっぱりお客さんと出会わない。今日は、諦め、開き直り・・・最低記録かな・・・。
イメージ 3あ~あっ、帰社時間も迫ってきた、と、ピッツピッツ、無線だ~。焼け石に水だが、助かる。「・・・の裏通りの・・・ステーキハウス行けますか?」、えっ?あんなところにステーキハウスなんてあったっけ?「(半信半疑ながらも)了解!これから向かいます」と即答。 この辺りだな・・・ここは沖縄随一のネオン街からちょっと離れた裏通り。レンガ゙が崩れそうな作りの店の料理人姿の女性スタッフが表に出て手を挙げた。お隣りにお客らしい御仁が。
 
「いやぁ~、いろんな仕事をしてきたが、負けてなるものかと一生懸命やってきたが・・・もう体がついてこんよ」
「お客さん、どういう仕事をされてきたんですか?」
「あのステーキハウスも僕のだが、失敗もいろいろしたが、あれもしたいこれもやってみたいと、しかし情熱をもって頑張れるのは60歳代までだな・・・。70の声を聞いたとたん、体がガックリきたよ・・・」
今、72歳になったというお客さん。まだやりたいことが山ほどあるのに、体がついてこないと・・・。落ち着いた話し方に、言葉通りの実感がこもっている。
「ありがとう。釣りはいいですよ。チャコをよろしく」と(とある一流ホテル)で降りていった。
 
イメージ 1自分がBARをやるなら、こんな店を、というモデルがあった。ブラック・ペーソス漫画「笑うせ~るすまん」(藤子不二雄作)に出てくるBAR「魔の巣」だ。まさにネオン街の裏通り。あの御仁(社長)も気に入ったし、近いうち、必ずお店に伺いますよ。
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