お辞儀

なんか心に残るｼｰﾝだったなぁ。

松川小学校に入る路地の入口で手が上がった。仕草で視力も弱く足も悪いようだ。どちらまで？「え～っと、安里(あさと)の・・・なんと言えば・・・真っ直ぐ・・・」、と小さな声で、物静かな話しぶりだ。道中、どのあたりかいくつか交差点や曲がり角などの名を出して当たりを付ける。ははぁ～なるほど、細い路地が続くしかも行き止まりの場所だ。(安里法華経寺の近くだ)

おそらく、以前ﾀｸｼｰ・ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰに何度も嫌な顔をされたことがあったのだろう。

その近くの、寺だか神社だかの由来などを話題にしながら路地の坂道の奥のそのまた奥の古い戸建の前で降ろした。さて、細い下り坂をﾊﾞｯｸでもどるか。よし、ここで方向転換してっと、直進で戻るか・・・あれっつ、あのおじさん、家に入らないで、坂の上でずっとこちらを見てる。手を上げてﾍﾟｺﾘとお辞儀した。えぇ～っ、思わずこちらも手を振って車を動かした。

 

風が強い。まだはるか遠くの台風27号の影響だ。また26号に負けず大きな勢力になりそう。明日はﾋﾞｯｸﾞﾒｶﾞﾈが名古屋出張、あさっては新潟さんが台湾へと空港への予約がある。ま、手振っておだやかに見送るか。