好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

蝉時雨(せみしぐれ)

イメージ 1まいったなぁ~(笑)、朝一番のお客さん、前後向かい数台の空車がひしめく激戦の中、どんぴしゃり自分の車に手を上げてくれた。しかも、空港だ!こうなるとその後も好調が続く。まるで昨日の再現だ。ふぅ~、今日も昼飯抜きか・・・というか、店に戻り急ぎサンドイッチとコーヒーをこしらえ、車中で流しランチだ。無線呼び出しも2回、これは流してる場所が客のいるピンポイントだということだ。
 
木陰で休憩、馴染みの公園へ。おっつ、幼稚園児たちのワイワイガヤガヤ自然散策の声。蝉も真っ青な元気な声。
小説「蝉しぐれ」(藤沢周平)、印象深い最後の蝉しぐれの場面がよみがえる。
セミは7年を土の中で過ごし地上に出てきて1週間で生涯を終える。はかない命と憐れむ声もよく聞くが、セミから言わせると余計なお世話かもしれない。種の保存の摂理からいうとそれがセミには合理的な生涯なのだそうだ。
 
そうだ、もう一つ、蝉しぐれを聞くといつも思いだす。ユウがまだ幼稚園児か小学校に入学したてだったか、福島に帰省するとき、茨城の大子町(だいごまち)で一泊し、あえて曲がりくねった細い山道を通って帰った。その時ほど<閑(しずけ)さや岩にしみ入る蝉の声>(松尾芭蕉)を実感したことはない。
選挙カーが街中に溢れている、特に前後につかれると申し訳ないけど、・・・うるさい。