好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

旧海軍司令部壕

見放された~、今日こそはほんとにほんとにダメだ。(なんか、お前いつもそう言ってるなぁ-笑) あきらめにも似た気持ちで帰るか、ゴーストタウンになった昼間の繁華街を通り抜けて・・・おっと、なんじゃ、3名の男性が手を挙げた。豪華な部類に入るホテル前。明らかに観光客だ。「旧海軍司令部壕へ、時間どれくらいかかります?」
 
見捨ててなかったぜ~。というか、旧海軍司令部壕というのが嬉しかった。戦争の史跡に興味を示す観光客に会うと基本的に嬉しい。もう何年前になるだろう。あまたある南部戦跡よりも、ずいぶん以前に初めて訪問したこの司令部壕だけは以来ずっと自分の記憶の淵から消えたことがない。車中この体験を3名のお客さんに話す機会があった。
 
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ぐんぐん高地に向かって車を進める。首里城もそうだが、陣地というのはどこも周りが見渡せる山の頂きにあるもんだ。小禄飛行場(現那覇空港)や那覇港、首里城、四方八方が見渡せる高台。
「お客さん、ここの訪問を選択したのはいいチョイスだと思いますよ。ま、壕に入って見てください。何かを感じるはずです。うまく説明できないが、私も、体が覚えているとしか。」
そんな話しをしただけで、「ま、見学にそう時間もかかんないでしょう、閉館までには間に合うよ」と言ってた3名の中年男性たちも俄然興味を示したように思えた。