好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

黄金言葉(くがにくとば)

この暑さに渋滞は嫌だと寂しいところを流す。えっつ、炎天下の人影も見えない電柱の影から、シックなOL風の女性の手が上がる。なんと浦添(うらそえ)から豊見城へだと。長距離だ。
 
イメージ 1運転手さん、ちょっと待っててくれますか、はいよ・・・。どこが台風だ、みろよこのカンカン照り。ここは泊漁港。敷地内の魚市場「いゆまち」は「月の魚」時代の買い出し先で馴染みの漁港。もどってきたお客さん「あぁ~、印鑑の不備だってさ、運転手さん、乗せたところにもどってくれる」と、結局なんやかんや2往復・・・長距離に等しい。
 
あぁ~暑さもピーク、さすがに今日は早めに仕舞いたいなぁ・・・どれ、人気もなくなっただろう繁華街でも流すか。まさか、銀行の角から中年男性客が、「南部徳洲病院まで」 ・・・長距離のダメ押しだ~。
イメージ 2帰り道・・・そうだ、お世話になった「おでんの葉津」がこの辺だ。東京の池袋で「全国おでん祭」で沖縄代表で出店した時に助け合った縁、それからの長いお付き合いだ。沖縄の「おでん」は独特、なんと「てびち(豚のこってり肉)」が入っている。葉津のてびちを食べずしててびちを語るなかれ。肝っ玉お母さん元気でやってるだろうか。「意地ぬ出(んじ)らぁ、手引け 手ぬ出じらぁ、意地引け」、沖縄の黄金言葉を教わった。
 
今日は乗せたのはたったの6組、それでもいずれも長距離の客。会話に暑さもやわらぐ、いいお客さん達のオンパレードだった。