大逆転

カタブイの日。太陽がてってるのに雨が降る。お、虹か。こっちの方へやってくるな・・・。こんな風流に天気を眺めてる余裕があるのか～。だめだ。まるで先日のブラジル戦の０－３みたい、今日は完敗だ。時間的に挽回はもう不可能だ。次のイタリア戦に向けて控え選手に実戦を積ませておこうか・・・。こんな雰囲気だった。

 

やめ、今日はどうにもだめだ。そんなに時間も残っていない。いつでも帰社できるようガスの補充だけは先に済ませておこう、とガス・ステーションに車を向けた。大通りに出ようとしたとき、向かいから横断してくるカップルの手があがった。・・・そこからだ。まるで怒涛の反撃がはじまった。せめて1点でも取って一矢(いっし)報いたい、が、いや、同点も可能、まてよ、こりゃ逆転できるかも・・・。そんな展開がはじまった。

そのカップルがなんと中長距離、お二人を降ろしたあと雨が激しく降り始め・・街角で携帯で電話しながらの男性が大きく手を振る、彼を雨がかからないようマンションの駐車スペースまで車を乗り入れて降ろしたら、そこで入れ替わりに別のおじいちゃんが乗り込み、後、さて裏道を会社に急ごうと、とっと、大手スーパーの角の横断歩道でおじさんが。「個人タクシーがすぐ側に停車してたけど、あんたの車に手を挙げたさ～」・・・なんかわからんけど有難うね～、しかもこれがまたまた中距離・・・なんと終了タイムもうすぐから４連発だ。有り得～ん！大逆転、ぴたりロスタイムでガス・ステーションに。

なんという日だ。