好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

過去

イメージ 1火曜日、朝9時、「Aquerius(アクエリアス)」入港。既に長い待機の列。バース内のプールにも既に20数台が待機、そこに入れない車が外の一般道で待機している。総数はどう見ても50台は下らない。それまで朝の街中を目一杯流し2組を乗せたあとでその列の最後尾に加わった。
過去の経験がある。入港2時間前に最前列に陣取って最初の客を乗せ、急ぎ戻っても2組目に間に合わなかった苦い経験だ。なら1時間前の最後尾でも同じだ。周囲からは、こんな並んでこのタクシーの人たちアホとちゃうかと思われてるかも知れないが、50番目でも並ぶ理由はちゃんと計算ずくだ。(午前9時を過ぎると街中の客は一時途絶えるということもある)
 
朝11時からの豪雨は凄かったが小雨になった午後、風邪の赤ん坊を抱いた母親の手が上がった。「南部医療センター(こども病院)」に連れて行った帰りからは立て続けに客が付いた。
 
その中のお一人、「おっつ、若い運転手さんですね。那覇警察署までお願いね。」、「どこどこを通っていきましょうね。私の兄貴もお世話になった那覇署ですから。」、「ほおぉ~、今日はOB会だけど、お兄さんの名前はなんというの?」。なんとなんと、話が進むと警察官であった昇叔父(おじ)や源三郎叔父を知ってるだけでなく、自分の両親のことをよく知ってる隣り部落出身のお客さんだった。私が、「その息子です」と言った時のお客さんの驚きよう(笑)。こっちとて、まさか乗せたお客さんから両親やおじ達の若かりし頃の話が聞けるとは。思わずはるか昔の田舎の匂いを嗅(か)いだ気がした。そこにつながるきっかけとなった南部医療センターまでの母子にはほんとに感謝だ。毎日が一期一会。
こんな時かな、タクシーやった意味があったと思うのは。