謝々(ｼｪｰｼｪｰ)

朝1時間流す。夏日、30度超えの暑さに街角には人影がない。どうする・・・よし、待機だ。「Aquerius(ｱｸｴﾘｱｽ)」を待とう。午前中が勝負だが、今日は諦めた。どっちみち、自分にとっては魔の火曜日だ。海岸ではのんびり釣り人たち。ﾊﾏﾁﾖﾄﾞﾘがじっとこっちを見ている。19番目か、１時間半後、ゆっくり船体がﾀｸﾞﾎﾞｰﾄに引っ張られて姿を現した。

 

乗るお客さんが近距離か遠距離か、こればっかりはその時の運だ。お客は台湾からのおばちゃんお二人連れ。一番近いﾓﾉﾚｰﾙ駅までの近距離だ。さっそく車内はお二人の中国語が飛び交う。それを聞き流しながら・・・半分まできたとき、ああ～っ、しまった！やっちまった、料金ﾒｰﾀｰを下ろしてないの気がついた。後ろを振り向いてお二人に「英語話せますか」と声を掛けた(英語で)。考え込むような中国語でなんか返事が返ってきた。しょうがない、ﾒｰﾀｰを指差して英語で(日本語よりはまだﾏｼだろうと)ﾒｰﾀｰを下ろすのを忘れたことを身振り手振りで伝えた。ははっと笑い声が、ﾎｯﾂ、伝わったようだ。彼女たちもなにか言ってる。身振り手振りだが(幾らなの？)と聞いてることがわかる。「千円だ」と指を1本立てた。OKのしぐさで千円札を出してくれた。おふたりとも「謝々(ｼｪｰｼｪｰ)」と笑顔で降りていった。

・・・ん、なんとかなるもんだ。

 

もう１回乗せられるかとUﾀｰﾝして待機したが前に20数台の待機車。1時間待ってみたがあと数台というところでパタッと動きが止まった。諦めた。昼勤のﾀｸｼｰは8割は午前中に決まる。午後になって、ますます暇に。将棋仲間の知人のお店に寄る。店内を改装中。差し出された天ぷらとｱｲｽ･ｺｰﾋｰがうまい。謝謝(ｼｪｰｼｪｰ)！今日は売り上げはﾀﾞﾒだが、いい勉強だ。