好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

風が吹けば

ホテル前の道路に一人の男が逆方向を見て立ってる。荷物はないけど、お客だとピンとくる。たまたまそのホテルに待機のタクシーがいないのだ。Uターンしてつけたら、ちょっと待ってくださいとホテルのロビーに戻りなんと大きな荷物を二つ抱えてきた・・・空港だ! 彼を空港で降ろして日報に記帳してたら、なんと到着の家族連れが乗り込んできた。空港では朝暗い中から到着客のためにわざわざ何十台ものタクシーが待機しているが、降ろしてすぐ偶然に自分の車に客が乗り込んできたら例外として乗せても良いことになっている。初めての経験だ。長時間待機のタクシーたちに申し訳ない気もしながら日報もそこそこにすぐにその場を出発した。
 
穴のあいたポケットという短編小説。お客と食事し、会計しようとしたときポケットに空いた穴から100円玉が転げ落ちた、それを拾ってる間にトイレを別のお客に先に入られる、時間がないので駅のホームに駆け込む、とちょうど電車が入ってくる、タクシーで帰るつもりが、なら電車で帰るかとなる・・・どんどん思わぬ方向へ流れていき、結果は思わぬ事態に。先が長いからこれ以上は書かないが、全ては、たったポケットに穴が空いてたことが発端だ。「風が吹けば桶屋が儲かる」という故事は、ある事象がめぐりめぐって思わぬ結果へ影響するという喩(たと)えだ。
 
イメージ 1今日は朝からいろいろあった。道路の真ん中で手を挙げる酔っ払い、闇夜の配達人名城の「泥酔客は絶対乗せるな」という忠告に従って乗せなかった。側を素通りする時その泥酔客は「おりゃ!てめ~!」と喚(わめ)いていた(笑)。次も朝帰りの客、今度は自分がミスった。完全な遠回りだ。物静かなお客だからよかったが、そのお客に指摘された。そのときは気がつかなかったが、降ろして戻る時には自然と最短ルートを通り、・・・はっ、そうか、いや~まいった、これは完全にゴメンなさいだ。帰りに初めて気がついたが後の祭り。
おっつ、沖縄に戻ったばかりの頃よく立ち寄った公園。ちょっと頭を冷やすか。今日はダメかと落ち込んでいたら、先の空港往復の客だ。神様は見捨てていなかったのか。風が吹けば・・・わからんもんだ。