好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

追憶

今日の朝一、おっ、樋川の裁判所通りで、日焼け顔の精悍な顔つきの男が手をあげた。喧嘩好きそうな風貌だ。乗せて車内ですぐに誰かに携帯、「あっ、カギ忘れた、運転手さんストップ、ストップ、ちょっと、そのままここで待ってて、大丈夫だから」と降りて駆け足で後ろに走っていった。ははっ、沖縄の男は、顔は一見怖いのが多いが、実は面白い奴が多い(笑)。
 
裏路地を抜けて繁華街に出ようと走らせていると、かなり前方から、うしろうしろ、Uターンと手をぐるぐる回しながら近づいてくるお客の姿。やくざの雰囲気というか貫禄を漂わせた男だ。すぐそばの空きスペースに頭を突っ込み、お客を乗せてバックUターンで目的地へ。途中FMラジオの音楽のボリュームを聞けるか聞けないかくらいに落とした。
「はい、このあたりでいいですか?」、「運転手さん、途中小さい音なのにさらにボリュームを下げてくれたよね。」、「ええ、・・・(それがなにか?)」、「いやぁ~、びっくりした。沖縄に来て何十回なん百回とタクシーに乗ってるけど、運転手さんが気を使って音を下げるのを、初めて見たよ。ほんとにびっくりした」と。東京に30年も住んでたから、自然の仕草ですよというと、「いやいや、ほんとに、沖縄のタクシーでこんなの初めてみたから、びっくりしたよ。こうでなくちゃねぇ~、うちの若い衆が来た時も、沖縄のタクシーはこうだからあまりカッカするなよと釘を刺してあるんだ」と。こっちがあっけにとられるくらいの感激の様子で降りていった。
・・・実は、自分でもなんとなく、お客さんの言ってることに納得するところもある(笑)。
 
イメージ 1ローマ法王が決まった。バチカン宮殿がTVに映るたびに、隣接するサン・ピエトロ聖堂で昔見た像を思い出した。あまりの美しさに時間を忘れてしばし見入った。イエスの亡骸を抱く聖母マリア像、ミケランジェロの底知れぬ凄さがこれだけでわかる。