好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

真夏の南部往復

若者二人組の手を上がった。昼間だというのに、一人は明らかに酔いが残ったままだ。「与根(よね)漁港までお願いします」 ほっ、与根、うれしい中距離、何度か通過してるから問題ない、と、あとの言葉にビックリ「一人降りて、あと具志頭(ぐしちゃん)まで」。えっ、具志頭!南部向けのこれまでの最高長距離だ。こりゃ嬉しいけど、「南部は詳しくないから、道案内頼みますね」、「わかりました」と答えたお客、一人漁港で降ろしたら案の定残ってる一人はすやすや寝てしまった。
弱ったなぁ、しょうがない、かなり遠回りだけど通い慣れている糸満の海岸沿いをドライブでもしよう。
 
イメージ 1しばらく走行してると、・・・ピッピッ携帯。おっ、陽ちゃんだ。「お客運転中?勢理客(じっちゃく)まで用事があるけど、来れる?」、はいよ、ただ今南部をドライブ中だけど、戻ったら寄るよ、と、車中のお客が目を覚ました・・・ここ、どこ?えっ、もうすぐひめゆりの塔?・・ヒエ~ずいぶん遠回りしてますね。
「(だから、寝るなと言ったろう)すみませんね、ここでメーターは切るので後は道案内お願いしますよ。(それでも3、800円、十分な運賃だ)」、これでお客も安心納得したのか、余裕で、コンビニ寄ったあと、あっちこっちと農道の細道をてきぱきと指示し始めた。到着~!まいったなぁ、帰りがわからん・・・「あの~運転手さん、玉泉洞は知ってます?あそこの道をまっすぐ行くと着きますから」、おお、ありがとよ、そこまで行けば帰れるよ・・・やれやれ。
 
あとは帰るのみ、と、えっ、、東風平(こちんだ)で男性客の手が上がった、まさかっ・・まさか・・。「宇栄原までお願いします」 うりゃぁ~、声が上ずらないように、笑顔で、「小禄(おろく)の、宇栄原ですね」 ・・・南部往復だ。こんなこともあるんです。もちろん、本日売り上げ新記録(笑)。
地元にもどって、ワンメーターの客を数組拾い続ける。どこどこのTSUTAYA国際通りOPA、対馬丸会館・・はいはい、裏道にも慣れた地元は、ほっとする。
あっ、陽ちゃんも、ありがとうね、ブログを見てるみなさんも、いつでもお電話待ってますよ。