好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

ポイント

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小学生の頃だ。宮古島に砂山という名所がある。友達と二人で連れ立って魚釣りへ出かけた。友達は天才的な釣りキチだ。写真の(記憶でクレヨンで描いた)洞穴の向こう側の岩場向け、10m先に餌の付いた針を投げ込むと面白いように魚を釣っていた。まるで魚がいるポイントを透視しているかのようだ。
 
タクシーの待機をしていてふとその友達の釣りを思い出した。主だった場所はベテラン勢に占拠されている。そこに入れようものなら、あとから来たベテラン運転手が「ここに並んだらダメだよ(我々の場所だ)」とくる、もしくは自分の車の真ん前にバックでつけられる。そんな規則などはないが、暗黙の業界のルールだ。理屈など通用しないし、またこんなことで言い争うのもバカバカしい。要は、自分のポイントを独自に探すほうが賢明だ。
 
例の安宿に待機。と暗闇から一人の男性。また、空港だ。でも、その安宿から出てきたわけじゃない。聞いてみると、なぁ~んだ、すぐ近くの大手ホテル「那覇テラス」から歩いてきた従業員だ。去年高校の同期会をそこで開いたことや、そこに備品などを納めている同期の女性の名前、みどりと言うんだけどなどと話すと「ええっ、よく知ってますよ。すみません、運転手さんの名前を聞いていいですか」ときた。それからはまるで旧知のように会話がはずむ。
空港からもどってもう一度待機してるとこんどは「いいですか、なはこうまで」と。きた~、なはこう~、こんな時間に那覇高ってことはない、那覇港だ。「どちらまで?」、鹿児島の沖永良部(おきのえらぶ)島へ帰るという。沖永良部にも知人がいる、そんな話しなどしながら、「はい、那覇港到着です」、「どうも、釣りは要りませんから」と、またチップをゲット~。
どうやら、自分のポイントを一つ見つけたようだ。