lost my way-back

もう陽も高い１１時。今日もお客はだめかな～、と、繁華街の松山で若い男女が手を挙げた。まだ酔いが残って眠そう。携帯なくした～、どこいったかね～、おじさんSidax(ｶﾗｵｹ店)何時から空いてるの～、もう落ち着かない。

ご愁傷様だけどとりあえず何処まで？えっ真玉橋(まだんばし)、やったぁ～、中距離だ。車の中で若い男女のキャピキャピの会話が続く。

結果、真玉橋から豊見城の奥の山頂あたりで女性が降りて、「ここから東風平(こちんだ)の伊波までお願いします」、えっ～、東風平！いきなりの長距離だ。よくわからんから道案内お願いね～、と、訳のわからない農道をくねくね通って・・・あの、次は右、左？あれあれ寝ちゃったよ。客には触れるなという鉄則があるが、そうも言ってられるか。道脇に一旦止めて、お客さん起きて！と揺さぶる。「あれ、ここ、どこ？あぁ～ちょっと行き過ぎ。ごめん、あそこでUターンしてしばらく行った先の大きいｽｰﾊﾟｰﾏｰｹｯﾄでまたUﾀｰﾝして・・・。」

はは、お疲れさんでした。初乗り(１ﾒｰﾀｰ客)の５人分相当をいただきました。心機一転、頭を丸刈りにして、口ひげも剃った甲斐もあった。こんなこともあるから、楽しい。

あちゃ～帰り道、ここは何処？私は誰？南部の田舎道で完全に帰り道を見失った。