今朝は新しく

「あゝけれども今朝は新らしく　私は昨日の私でない。つめたい雪におののき　思ひさとく私は微笑む　黒い顔のまつ毛もまぶしく」。(雪国生まれの文学者の伊藤整「雪の来る朝」)。新成人のみなさんにとって、昨日までとまったく違う、忘れられない一日になったのではないか。(産経抄)

 

忘れられない一日なんてそうそうあるもんでない。ドサッと落ちる戸外の雪の音に、はっと区切りの歳の重さを感じることもあるだろう。

日本列島が吹雪に麻痺するなか、昨夜は午前０時が来るのを一足早く待って、ようこさんの誕生日祝い。＜今朝は新しく、私は昨日の私ではない。＞いつまでも、眩(まぶ)しく。