最強のふたり

「必殺仕掛け人」、じゃない、「闇夜の配達人」と呼ばれてる男がいる(笑)。わかるよね、タクシーの名城、初めて会ったのは那覇空港に迎えに来てもらった時だ。

今日から５日間、沖縄タクシー協会で見習いタクシー乗務員講習。それが、真剣で真面目な講習なのに、笑い転げた。その講師は、「急きょ代役で」ということだったが、あとできいたらなんと協会の部長さんだった。大ベテラン、豊富な知識と実践経験と、そのパフォーマンスがそんじょそこらのお笑い芸人も真っ青。

うちなんちゅ～は、恥ずかしがり屋で、ドアを開けてお客が乗ってきても、そわそわバックミラーでのぞくように客を盗み見て、車を出して、・・・しばらくたってから小さな声で「真っ直ぐですよね・・・」。「・・・はぁ？？」それを延々と一人漫才のように演技でみせるもんだから、こりゃ、たまらん、笑いをこらえるのが苦しい、～涙がとまらんかった。

 

「なはこう、ですね」・・しばらくして「あのあの運転手さん、すみません、那覇高校じゃなく那覇港の方です」、金武町(きんちょう)まで・・うりひゃ～遠距離だ～と喜びもつかの間、「あの～県庁(けんちょう)ですけど」、「ニュータウンですね、はいよっ！」とすぐ近くのニュータウン方面へ、「あの～運転手さん、Uターンと言ったのに」・・・はっ？　「すみません、はんたがわですけど」、いやいや、遠距離の繁多川(はんたがわ)じゃないっすか、と向かったら「すみません、反対側(はんたいがわ)と言ったんですけど」・・・

ｽﾝﾏｾﾝ、もう、書ききれん。

 

その名城が、また今上映中の映画のDVDを持ってきてくれた。「久しぶりに、おもしろい映画だったよ」と。

講習が終わったら名城の紹介で同じタクシー会社のタクシー乗務員の仕事をはじめる。「闇夜の配達人(夜勤)」と「夜明けの配達人(昼勤)」・・・「最強のふたり」だ！