好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

木霊(こだま)

「風邪引いたので、今日は学校休みます」
「そうですか、ではお大事に。・・・あの、すみませんが、そちらは?」
「僕の父です」
 
ファミレスで料理がでてくる間だったか・・・
三権分立って知ってる?」、中学の娘の質問に困った母親、その得意げな娘を見た父親が言った。
昔ね、中国の話だけど、
ずっとずっと山奥の貧しい村で息子を大学に行かせるために一生懸命働いて働いて、それからずいぶん経って、偉くなった息子がその村に帰ってきた。年老いた母に言った「お母さん、なにかしてほしいことある?なんでも言って」
そしたらね、母は言った「海が見たい」。
わかる?ずっと山奥にこもりっきりで一生を子供のために尽くした無学の母親を、馬鹿だと思うか・・・。
 
イメージ 1それから、ずいぶん経ったある日、「あんたの、その言い方が・・・」と言う言葉を聞いた。
・・・あぁ、そうか、あの時の娘のあの言い方は、自分自身が娘の母親に対して見下したような言い方をしていたからだと、・・・娘は悪くなかったんだと。
今なら、わかる。もう遅いかな。ごめん!
 
「あの、すみません、それ誰の話し?」
「僕の昔知ってた人です」