好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

百姓とは

秋らしい冷たい風が吹くようになった。ある日、雨がざあざあと降った。昼の日差しが妙に温かで肌に指すようになった。しばし空模様を眺めた。
「何事ですか」
「このように生暖かい秋には大風が吹くことがある。さらに雨が続けば土砂崩れも起きることもある。」
「まことですか」
「今年の稲刈りを早めてはどうだろう」
「それではさっそく稲刈りになるのですか」
・・・
「そのつもりだが、百姓たちは庄屋の意向待ちだろう。いますぐでは獲れ高が少なくなって、年貢が収められるかどうか危ぶまれる」
「ですが、大風になってしまえば元も子もありますまい」
「さように百姓というものは哀しいものだ」 (葉室麟「蜩(ひぐらし)の記」
 
イメージ 1いやいや、ここ4日間は雨との読み比べというか、闘い、探り合いで、少々疲れた。うまく乗り切れ、作戦勝ちだ。少々無理もしたがうまく乗り越え、明日でぴったり遠回りなく作業完了できる。
「さように百姓というものは哀しいものだ」の小説の一文が、妙に理解できる。メドがたって、みんなはじめて気がついた。あっ、ナスが・・・獲らないと全部腐る・・・。
という訳で、今夜の料理は、ナスの天ぷらにナスの味噌炒め。