好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

激戦

イメージ 1糸満の菊農家に通うとき途中小さな碑の前を通過する。いつも思い出すその小さな石碑。沖縄に戻った10年前、南部戦跡を訪ね回ったことがある。「バクナー碑」?気になってその細い農道に入り込んでいった。沖縄戦米軍最高司令官の碑だ。初めて知った、米軍も総大将を失っていた。米軍をして「ありったけの地獄を集めた戦い」と言わしめた沖縄戦の激しさが想像できる。
沖縄看護学徒隊で有名なのは「ひめゆり部隊」だ。そのバクナー碑から500mの先に「白梅看護部隊」の洞穴が静かに祀(まつ)られている。あまり知られていないもうひとつの悲劇だ。
 
同期が36年勤めた会社を退職、慰労会の帰りに立ち寄ってくれた。職員が総出で退職をねぎらってくれたと。寄せ書きに仲間や部下の感謝がこめられている。36年、感慨もひとしお。なにはともあれ、高望みさえしなければ、戦争のない、平和な沖縄なのだろう。数え切れない犠牲・悲劇の上に成り立っている。
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その碑の前を通過するとき、10年前に初めて訪ねた時のあの衝撃を思い出す。
そのかつての激戦地で菊を相手に悪戦苦闘・・・いやいや、なんと平和な。