好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

幻(まぼろし)

突然の前線通過、突風大雨でした。
海岸線に架かる大橋、頂上を通り過ぎるときの強風・横殴りの雨でスロットルを全開にしてるのにバイクが前に進まない。今にも止まりそうなスピードだ。すぐ左側を並行して音のない巨大旅客機が着陸体制で通過する。が、あっという間に雨雲の中にす~と消えていく。なんだ~今のは幻か。
こんな話を。雨の中、誰もいない道路脇に一人ずぶ濡れの女性が。停めて後ろ座席に乗せる。「どうしたんですか、こんな雨の中を。」 彼女は無言。「なにか事故でも起こしたんですか?」、「・・・ぇぇ、その先の曲がり角で・・・」。もう、お分かりでしょうか。赤色灯の事故現場を横目でみながらゆっくり通り過ぎる。後ろの座席をみると、女性の姿は消えている。
 
菊畑で埋もれての仕立て作業。外からは姿は見えない。休憩の時報でみんな一斉に立ち上がる。全員の姿があちこちで姿を現す。ハウスに戻りかけると、んっ?まだどこかでガサゴソと葉をもぎ取る音が・・・。誰だ?みんな顔を見合わせ人数を確かめる。・・・誰か、見知らぬもう一人が・・居る。前髪を垂らした女性、ぶつぶつ独り言をつぶやきながら作業している。出た~、幽霊か。
 
夜間のデパートの警備をしていた知人の話し。エスカレーターで、「歩いて」昇っていく客が。おかしい・・センサーで自動で動くはずなのに・・故障かと思い自分でエスカレーターに足をのせる。動く。さっきのは、誰だ。急いで、あのお客のあとを追いかける。どこへ行った。
 
どこまでが本当やら。菊畑の中の髪を垂らした女性。以前バイトで働いていたが、ちょっと言動がおかしいので辞めていただいたことのあるお方とのこと。
3月は別れ、4月の出会いの月が始まる。東京にも今日ソメイヨシノの開花のニュース。あの危うい華麗さ。今では、幻か。