宮城石巻工
ずっと雨か曇り空だった。夕方ふと目に入った、南東方向地平線よりやや上にあざやかに輝く星二つ。大きさや光の加減から宵の明星(金星)と木星だとわかる。新月で月の光はない。午後7時半頃までは見られるかな。去年の今頃は夜通し東北被災地ニュースで睡眠不足の連続。これは現実かと。
この星空。当たり前だが季節ごとに正確に巡ってくる。惑星だけが日々少しづつ位置を変えて違う位置に。昨日の日経「春秋」にこんなコラムが。
<ほんのときたま、めぐってくる、こういうひとときが、つまり人生ということなのね。何だかわからない、連なり合って動くものの中で、自分の存在が確かめられる妙なときがあるのよ(大庭みな子「モーツァルトの金星蝕」>
別にロマンチズムじゃないが、時間の経過や自然に生かされている個々人の存在の小ささなどをうまく言い当てている。