そんなバナナ

山口県光市の母子殺人事件。＜少年法は、犯行時に18歳未満なら死刑を科さないと定めている＞。犯行時18歳と１ヶ月(現在３０歳）の少年(？)に死刑判決。妻と生後１１ヶ月の子を床に叩きつけられ首をしめられ惨殺された。１ヵ月早ければ死刑はなかった、たった１ヶ月の違い。「正義が示された」、終身刑に何ども上告し続けた木村さんの１３年に及ぶ長い戦いは絞り出すようなこんな短かい言葉。少年法と極刑の紙一重。

 

わからないのが、埼玉上尾郊外アパートの死。６０歳代の夫婦と３０代の息子。電気ガスは止まり冷蔵庫は空、飴玉数個と１円玉数枚。餓死か、と？　まさか。ありえない･･･と思うが、真相の想像もできない。

 年金は支払っていたのだろうか、国民健康保険は支払っていたのだろうか、住民税は、生活保護法の知識は･･･詳細をなにも記述しないで、ただ、「餓死か」の文字だけが踊る。

 

菊畑のあぜ道のかたわらには熟れたバナナが野鳥の餌になっていた。みんなでお昼のデザートにしてやった。